今日はセミナー
いってきます。
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思考のラディカリテートを、単に表面的なアクチュアリテートの
みを追い求めることなく、その歴史の〈深さ〉に探り当てていこう、
そのような趣旨で立ち上がりました「哲学/倫理学セミナー」も、
下記の通り、第二十四回目を開催する運びとなりました。引き続き、
東京大学倫理学科の熊野純彦先生をお迎えして、皆様と議論を深め
ていきたいと思っております。ご参加をお待ちしております。
記
第二十四回例会 平成17年5月28日(土)
於 文京区区民センター 3-C会議室
(http://pe-seminar.hp.infoseek.co.jp/map.html)
14時から16時50分まで
発表「シェリングと悪」
三重野 清顕
悪はなぜ、そしていかなる仕方においてあるのか。「哲学
と宗教(1803)」以来、シェリングによって自由と悪の問題
が中心的に扱われるようになる。自由においてこそ悪の実在
性が端的に要求されるのであるが、シェリングはその根源を
経験的な時間性を超越した、それでもなおひとつの時間性の
うちに見出すことになった。こうしてシェリングは「自由論」
から「世界の諸世代」にかけて、時間の外なる「過去」「未
来」をめぐる歴史哲学の構想へと向かったのであった。本稿
ではこうした自由、悪の時間性をめぐる基本的な枠組みを明
らかにすることを目指している。
主要参考文献
シェリング
「自由論」(岩波文庫あるいは中公「世界の名著」に邦訳あり)
「シュトゥットガルト私講義」
「世界の諸世代」(シュレーター版全集第3巻及び遺稿集に所収)
カント
「たんなる理性の限界内の宗教」
以上
なお、お手数ではございますが、会場の手配の都合がありますので、
第二十四回研究会に出席いただける場合には、ご一報いただければ幸
いです。
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第二十五回例会 平成17年6月25日(土)
於 東京文化会館 中会議室2
(http://www.t-bunka.jp/around/around.htm)
14時から16時50分まで
発表 「悪と超越(仮)」
中 真生
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