サイト移転

長いこと放置したままになってしまいましたが、研究室サイトを作ったのを機に、正式にこのブログを移転したいと思います。ゼミのブログなどと隣接しているので、多少キャラが変わっている可能性もありますが、もしよかったらのぞいてやってください。http://…

鈴木泉さんのブログ

ドゥルーズ/ガタリ研でお世話になっている鈴木さんがブログをはじめられたというのでご紹介。 IzumiS/Z 自分のブログをほっぽった状態でいうのもなんだけれど、哲学をやっているひとの交流がもっとネットでも盛んになればよいですね。

いまさらホリエモン

最近の一連の民主党の騒ぎには、底の浅さに嫌になってしまいますが、それはおいておいて、今日は、いまさらホリエモン、です。例の「金で買えないものはない」という発言ですけれど、特捜に人事を刷新してまで包囲網をはらせた(「額に汗して働くひとの努力…

存在証明=懐旧

かなり間が空いてしまいました。怒濤のような後期の授業も終わり、やっと一息というところですが、一応ここらで存在証明しておかないと自然消滅してしまいそうです(すでにそうなっているともいえる)。あまりにもご無沙汰なので、我ながら意味のわからない…

リベラリズムの身体

前に話題にしていたように、次回の倫理学会で、このブログで争点になったところを発表しようとしていたのですが、無事評議会を通りました。なので、10月の8日か9日に、岡山大に行って発表してきます。江戸のかたきを長崎で、と思われる向きもあるでしょ…

劇場のイドラ

総選挙は、なんか「小泉勝利」っぽい雰囲気です。ネットとネオリベっていうのは相性がよいのか、マスコミの方が割と政治の劇場性を指摘しているのに対して、ネットの住人は、しっかりとリサーチしてませんけど、割合単純に「改革」の方を志向している様子。…

劇場のイドラ

総選挙は、なんか「小泉勝利」っぽい雰囲気です。ネットとネオリベっていうのは相性がよいのか、マスコミの方が割と政治の劇場性を指摘しているのに対して、ネットの住人は、しっかりとリサーチしてませんけど、割合単純に「改革」の方を志向している様子。…

キャッチャー川本の倫理学

「期せずして最終巻となった」(誰のせいか知りませんけれど)、岩波応用倫理学シリーズの最終配本は、「経済」がテーマですね。 岩波 応用倫理学講義〈4〉経済作者: 川本隆史出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2005/07/22メディア: 単行本この商品を含むブ…

仲正昌樹『日本とドイツ 二つの戦後思想 (光文社新書)』

戦後60年を記念して、ドイツと日本の戦後思想を比較しつつまとめ直す。著者もいうように、なんと安直な企画かと思いきや、この本は、単に「戦争責任」の取り方についての日本とドイツの態度の違いを示すにとどまらない。戦後、国際社会上、日本とドイツが…

「倫理学」の黄昏

だーいぶ、長いことご無沙汰してしまいましたが、ぼちぼち夏休みということで、更新させてもらいます。このブログは、ちょっと調べれば誰がやっているのかわかるといった感じで、例えば別な方面で僕の名前を知って、ネットで検索した場合などは、間違っても…

ライブドア関連

先の騒動で得たお金をどう使うか。少し前に発表された無線LANサービスに加えて、Wikiもやるみたいです。 ライブドアがブログに続き「Wiki」をサービス化 ライブドア、月額525円で全国使い放題の公衆無線LANサービス--海外も視野に うーん、かなりIT好き…

ルーブルHP

なんと。 ルーブルの3万5000点、HPで鑑賞可能に これはすごい。訪れてみると、結構な解像度でみれるみたいだけど、太っ腹ですねぇ。

第二十五回 哲学/倫理学セミナー@光合成

今日は朝から蒸し暑い日が続きそうですね。ふと水鉢をみると、強い日差しに水草がそこここで光合成し、盛んに空気をはき出していました。それを巡って金魚が水鉢の中を動き回る。また、ご案内が遅れましたが、今日は哲学/倫理学セミナーです。######…

学内身体論研究会

学内の身体論研究会に出席する。「身体論」といっても確たる定義がないような状態で(京大にある研究所も成果を見る限り単にカルスタの分派のような感じ)、なかなかに議論を積み上げるという情況には至っていないが、いろいろな分野のひとが参加して、各々…

ピナ・バウシュ『ネフェス』

僅かにすり鉢上なった舞台の中央から水が沸き出している。とはいえ、これ見よがしなアトラクションとしてではなく、あくまでもひっそりと、数多くの強度的な動きが観客の記憶の奥底を刺激する間に。そこには、無形なままに、そして大いなる沈黙を守りつつ、…

サラリーマン所得のみなし控除

今月下旬の税制調査会の報告で、サラリーマンの「みなし控除額」を引き下げる方向が示される見通しと、今日の朝日に書かれていた。いわゆる「964(クロヨン)」といわれたサラリーマン、自営業、農家、の所得把握率の格差が、消費税の導入などにより、是…

伊藤キム『禁色』

@世田パブ。僕が見た中では一番よいキムの作品。舞台の両袖を白い壁で、正面を黒く反射する、ほどよい堅さの素材で囲んだ空間が、照明の強烈な力によって時間を刻んでいく。おそらくはキムはいつものキム、白井はいつもの白井なのだけれども(もちろんそれ…

文献メモ(タウンゼント)

「個 vs.共同体」というお決まりの対立にすぎないかもしれませんが、一応メモ。 誰かこの後の顛末を教えてくらさい。 今週は、伊藤キムの『禁色』がありますね。 Townsend, Peter (1985). “A Sociological Approach to the Measurement of Poverty – A Rejoi…

ペドロ・コスタ

Sくんに勧められる。 @アテネ・フランセ 6/7〜14 見に行けるといいな。

『思想』6月号

林智信「イスラームの倫理と反資本主義の精神」 イスラム社会には、なぜ近代資本主義が成立しなかったのか、その答えを、イスラム社会における法人格概念の欠如にみようとする論文。論旨はきわめて明快、というか単線的で、問題の複雑さに比べて、論述があま…

統合学術国際研究所

名前がすごい。漢語の文法にも適っているのか疑問ですが、今週の「読書人」でレビューされてたので、気になりました。「複雑系・プリコジン・現象学」と、ある意味「ど真ん中」なので。調べてみたら、2001年に日蓮宗のお寺さんが作った研究所とのこと。…

政治とノンポリ

昨日は早稲田の田口さんとこの研究会。今回は、来月ポーランドで発表するという「哲学と政治」についての現象学的考察(!)について。媒体性の現象学という新田さんの道具立てを用いて(紹介して?)、「理論/実践」という相互否定的依存性が差異として立…

今日はセミナー

いってきます。### 第二十四回 哲学/倫理学セミナーのご案内 思考のラディカリテートを、単に表面的なアクチュアリテートの みを追い求めることなく、その歴史の〈深さ〉に探り当てていこう、 そのような趣旨で立ち上がりました「哲学/倫理学セミナー」…

論文準備中

なんかすっかりモードが変わってしまって、なかなかブログの方が更新できてませんが、リベラリズムとか経済とか、ここで話題になった論点について、論文をぼちぼち書いてます。なんとなく、きちんと書くのと、ブログでのモードが、うまく両立できないのは、…

会田誠論議(いいわけ風)

とある読書会の席上、「会田誠がいい」とうっかり漏らしてしまったために、とりわけ女性陣から大批判を浴びる。今風のチョーかわいい女子高生のイコンの手足を切り、首輪で繋ぎながらともに月を眺める。こうした会田誠の絵が、嫌悪すべき情感を多分に引き起…

「なんちゃってリベラリズム」批判(1)

昨日のエントリの続きでもありますが、やっぱり昨今のリベラリズムは、開き直りもほどがあるでしょ、ということで、まずは典型的なものから。 責任と正義―リベラリズムの居場所作者: 北田暁大出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2003/10メディア: 単行本 クリ…

フェミニズムについて、リベラルの向こうへ

少し前のものでなんですが、朝日の夕刊に吉澤夏子さんがA・ドゥオーキンについて書いていた記事がありました。すべての性関係は強姦であると主張し、最近ではその過激さにおいて槍玉にあげられることが多くなったドゥオーキンを、その死に臨んで歴史的に位…

芸術の宗教化

先日のゴッホのエントリで、取り上げそこなってしまいましたが、ゴッホで最近話題の本といえば、ブルデューんとこの弟子筋にあたる「芸術社会学」者、ナタリー・エニックの本ですね。 ゴッホはなぜゴッホになったか―芸術の社会学的考察作者: ナタリー・エニ…

メディアと金融

[PDF] 平山 賢一 ・ 山下 恵 「市場とメディア」 (第十二回) 「市場参加者とメディアの間合い」 「大衆の教育と健全な理性への訴え」って、、、結局、経済システムにおける構造の問題を、個々人の「内省」に問題をすり替えてるだけではないのでしょうか?

マグダラのマリア

娼婦として、悪霊にとりつかれた「罪」をイエスに清めてもらったマリアが、身をなげうって主に仕える。宗教画のある種典型ともいえる画題なはずなのに、新訳の正典をいくら読んでもその具体的な記述に当たらない。そんな、門外漢ながら不思議に思っていた謎…