フジVSライブドア、最終ラウンド?−−あるいは、ルイ・ボナパルトのブリュメール18日

今回、経済の「お勉強」をさせてもらったホリエモン騒動ですが、どうやらどの世界でも大人はいるようで(というか、もうそろそろこうした年下キャラをやめようかと思いますが)、騒動の最初から北尾氏が手引きをしていた、というのが巷の噂になってますね。会見でのあの物腰を考えるに、ありうるかもといった感じ。

そもそも、堀江氏の今回の動きは、「強気」をメディアで演じつつ、そのことによって株価を向上させ、上昇した総株価値をもとでにさらに新たな投資へとつなげるという、かつての「ネットバブル」の構造をおそらくはかなり意識的にフィーチャーしたものだったわけですが、そうした「ネットバブルよ、もう一度」とは、かつてのソフトバンクの「虚業」時代を金融面で支え、今のソフトバンクにおいては脇に追いやられていた北尾氏の願うところでもあったわけですね。あるメディアは2/20の段階で、リーマンブラザーズと堀江を組ませる構図を描いたのも北尾氏だと指摘していたし、ライブドアの「劣等感」を巧みに利用して、敵対的ならざるメディアとの連携を結果的に獲得し、それによる「シナジー効果」によってソフトバンク株の「高騰」、あらたなる「投資」の目をソフトバンクが獲得するいったことになれば、孫−北尾コンビによる新たな覇権ができあがるというわけですか。週明けの堀江−北尾会談が注目されます。

しかし、金融業界が、いかにメディアによる情報操作を戦略的に展開しているかということが、徐々に見えてきたような気もします。あなたは週明けのソフトバンク株、買いますか?