「切り込み隊長」の行く先

現役記者ブログがまたひとつ潰されたということで昨日ネットをにぎわしていた「しがない記者日記」騒動ですが、今日になって「荒らし」の主犯が、あの「切り込み隊長」だったことが判明。うーん、なんとも。

「現役記者」の方は、隊長によって正体が曝されたように、まあ本当のA日新聞記者なのでしょうが、ログ等を見る限り、かなりの素人であり、そもそも右翼VS左翼みたいな図式で議論できるような能力を持っているひとではなかったようで、そういう人が「現役記者」なるものを銘打ってブログを開きネット界で影響をもつことに隊長は腹が立ったらしいですね。まあ、「素人」にも関わらず、「おまえら大衆に真実を教えてやるよ」とばかり書き続けた記者も大変視野が狭いとは思うけれど、今回興味深かったのは、これまで匿名の暴力として問題となることが多かったいわゆる「あらし」が、ある一定の志向性のもとに作られるものであることが判明になったことでしょうか。おそらくは、これまでもそうだったのでしょうけれど、大多数の匿名の運動は、自発的に勃発するのではなく、一定の目的をもった組織として作られるわけですね。で、扇動力の強い隊長のような人が、その流れの舵を握ることになる。しかし、これはもはや政治というべき領域に入っている気がします。A日新聞などの大きな家の傘の中で、大義名分だけを信じて思考を停止しているような人々をはじめとして、かなりの大きな山までも切り崩されていきそうな気がするのは、考えすぎだろうか。