「企業=家」という市場の外部
- 作者: ロナルド・H.コース,Ronald Harry Coase,宮沢健一,藤垣芳文,後藤晃
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 1992/10/01
- メディア: 単行本
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差異のエチカ (叢書 倫理学のフロンティア)の中山智香子さんの論文でも、このコースの本が取り上げられていたことを想い出した。「家」の中に取り込まれる労働は、市場原理に晒されることなく、市場の「外部性」として機能する。中山さんの論では、「第三世界」をも、市場の外部性として捉え直し、「帝国」(@ネグリ=ハート)的に一元化する市場原理に対する「逆襲」の源として評価しようというわけだが(その意気や高し!)、しかし、前者と後者の「外部性」は直ちに同じ類のものといえるのだろうか?個人的には、昨今のグローバル化は、ネグリたちがいうように、単なる価値の一元化=平板化ではなく、多様を含み込みながら世界を圧巻しているものであるように思える。。。うーん、、、ここらあたり、もうちょっと突っ込んでコースを読んでみようかな。。。(単なるメモです、すみません)