第二十三回 哲学/倫理学セミナー

よろしかったらどうぞ。

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      第二十三回 哲学/倫理学セミナーのご案内

 思考のラディカリテートを、単に表面的なアクチュアリテートの
 みを追い求めることなく、その歴史の〈深さ〉に探り当てていこう、
 そのような趣旨で立ち上がりました「哲学/倫理学セミナー」も、
 下記の通り、第二十三回目を開催する運びとなりました。引き続き、
 東京大学倫理学科の熊野純彦先生をお迎えして、皆様と議論を深め
 ていきたいと思っております。ご参加をお待ちしております。


            記 

 第二十三回例会 平成17年4月16日(土)
               於 文京区区民センター 3-D会議室
        (http://pe-seminar.hp.infoseek.co.jp/map.html
                  14時から16時50分まで     
             
   発表「カント『実践理性批判』における範型・象徴の理論」
                        宮村 悠介

    『純粋理性批判』「弁証論」の議論を経てもなお、空間と時
   間の内に見出されることのない対象は、カントにとって重要な
   問題でありつづけた。彼が批判した従来の形而上学による手法
   は禁じられた上で、なおそのような対象について語ることは、
   どのようにして可能なのであろうか。本発表はこうした問題意
   識から、カントが空間と時間の外部を問題とする際の手法であ
   る「象徴」「類推」「範型」の理論を検討する。とりわけ、こ
   うした問題がその分析論にまで深く食い込まざるをえない『実
   践理性批判』における、「純粋実践判断力の範型論について」
   の検討を中心に据える。人間の知性の制約と、それを超えたも
   のへの倫理学的な問題の要求が交差するこの地点において、カ
   ントの思考が辿った道筋を明らかにするとともに、そうした道
   筋が示唆する、今日にも残された形而上学的思考の可能性を探
   りたい。   
 
    主要参考文献
    カント『実践理性批判』(波多野精一訳 岩波文庫 1979)
    『純粋理性批判』(篠田英雄訳 岩波文庫 1961)
                         以上

なお、お手数ではございますが、会場の手配の都合がありますので、
第二十三回研究会に出席いただける場合には、ご一報いただけ
れば幸いです。


■(予告)■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 第二十四回例会 平成17年5月28日(土)
              於 文京区区民センター 3-C会議室
        (http://pe-seminar.hp.infoseek.co.jp/map.html
                  14時から16時50分まで
     発表「シェリングと悪(仮)」
                        三重野 清顕

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哲学/倫理学セミナー
           (http://pe-seminar.hp.infoseek.co.jp/